健康を先行管理するという考え方⑤
- iotniida
- 7 日前
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〜伝統技術「脈状診」とは何か〜
前回のブログでは、
「病気ではない」ことと「健康である」ことは違う、というお話と、
崩れる前に整える「未病(みびょう)を治す」という先行管理の大切さをお伝えしました。
では、自分では気づけない身体のわずかなシグナルや、
目に見えない「身体のメーター」を、一体どうやって見極めるのか。
その疑問に対する、当院の最大のアプローチが
「脈状診(みゃくじょうしん)」
です。
今回は、手首の脈に触れるだけで、なぜ身体の奥深くの状態を読み取ることができるのか、その伝統技術の一端をご紹介したいと思います。
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手首の脈に刻まれる「28種類の物語」
多くの方がイメージする「脈を測る」といえば、
1分間に何回ドクドクと打っているか、という「回数(心拍数)」ではないでしょうか。
しかし、東洋医学の脈状診は全く異なります。
私たちが診ているのは、回数だけでなく、脈の「形」や「勢い」「深さ」「硬さ」などといった、極めて微細な変化です。
驚かれるかもしれませんが、数千年にわたり受け継がれてきた東洋医学の歴史書には、
病気や不調の段階に応じた脈の形が「28種類」に分類されています。
例えば、
・お盆の上で球が流れるような脈
・ピンと張った弦のように硬い脈
・触れると今にも消えそうなほど弱い脈
など、それぞれに特徴があります。
これら28種類の病脈(びょうみゃく)がどのように組み合わさっているかを丁寧に読み解くことで、西洋医学的な病名として現れる前の段階から、
「今、身体がどのような状態へ傾いているか」
を把握する手掛かりになります。
いわば手首の脈は、
身体の内部で起きていることを映し出す「スクリーニング画面」のような存在なのです。
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健康な人の脈「平脈」という基準
28種類の不調の脈がある一方で、
病気のない、しっかりと健康な状態の人の脈の形も存在します。
これを東洋医学では
「平脈(へいみゃく)」
と呼びます。
理想は、常にこの平脈の状態が保たれていることです。
もし平脈から少しでも外れた不調の形が現れていれば、
本人が
「どこも痛くないし元気だ」
と感じていても、
身体は何らかのシグナルを発しているのかもしれません。
そのシグナルをいち早く察知し、
できるだけ健康的な状態へ整えていくこと。
これこそが、東洋医学における「未病を治す」という考え方にも繋がっていきます。
定期的なメンテナンスによって脈が健康的な状態へ整っていくことは、身体全体のバランスを保っていく上でも大切な意味を持つのです。
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指先で解き明かす、あなただけのメーター
人間の指先には、研ぎ澄ませば驚くほどの感覚が備わっています。
当院では、この伝統的な脈診技術を何よりも大切にしています。
なぜなら、現代の検査器具の数値にはまだ現れてこない、
あなたの身体の「今この瞬間」の状態や、
持って生まれた体質の傾向が、
脈に現れていることが少なくないからです。
自分の身体から発せられている本当のシグナル、
知りたくありませんか?
脈の状態を知ることは、
目に見えない健康のメーターを確認することにも似ています。
そして、その変化を積み重ねながら整えていくことが、
健康の先行管理へと繋がっていくのです。
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次回予告
感情と内臓の深い関係
「なぜ、感情の変化が脈や身体へ影響してしまうの?」
東洋医学では古くから、
心と身体は切り離せないものとして考えられてきました。
実は脈の形は、
食事や睡眠だけではなく、
日々の感情の動きによっても変化します。
次回は、東洋医学の得意分野でもある
「心と身体(内臓)のつながり」
についてお話しします。
「思い悩み」や「イライラ」が、どのように身体へ影響していくのか。
その興味深い仕組みを紐解いていきましょう。



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