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健康を先行管理するという考え方②

  • iotniida
  • 6月11日
  • 読了時間: 4分


〜身体は常にシグナルを出している〜


前回のブログでは、


「健康状態は目に見えるメーターがないから後回しになりやすい」


というお話をしました。


確かに、私たちの身体には、

スマートフォンのように「残り20%」と教えてくれる液晶画面はついていません。


しかし、メーターはついていなくても、

身体は常に「シグナル」を発しています。


本人がまったく不調を感じていない段階から、

驚くほど精密なサインを、外側へと出し続けているのです。



身体には「見えないメーター」が存在している


実際には、

数字として表示されるわけではありません。


しかし身体は、

別の形で現在の状態を教えてくれています。



皮膚や爪に現れる「内臓からの伝言」


西洋医学の理論に、

「内臓-体性反射(ないぞうたいせいはんしゃ)」

という言葉があります。


これは簡潔に言うと、


「内臓の調子の変化が、神経を介して、身体の筋肉や皮膚といった表層部に現れる仕組み」


のことです。


例えば、


・顔色の変化

・肌荒れ

・爪の状態

・目の疲れ

・慢性的な肩こり

・胃腸の違和感

・寝ても抜けない疲労感

・気分の落ち込み

・イライラしやすい状態


これらは単なる「皮膚のトラブル」や「年齢のせい」だけではなく、実は内臓が密かに発しているSOSのシグナルであることも少なくありません。


プロの目から見ると、外出先で周りを見渡すだけでも、

本人が気づいていないような不調のシグナルが、あちこちに見つかります。


この体表に現れたわずかな変化を丁寧に解き明かしていくことで、


「今、どこの内臓が弱り始めているか」


を、病気になる前にキャッチすることができるのです。



鍼灸が身体を整える科学的な仕組み


では、なぜ鍼灸の「施術」がその内臓の不調に届くのでしょうか。


実はそこには、先ほどとは真逆の、


「体性-内臓反射(たいせいないぞうはんしゃ)」


という仕組みが深く関わっています。


体表(皮膚や筋肉)に心地よい刺激を入れることで、

神経を通じて内臓へとその情報が伝わり、内臓の働きが活発になったり、本来のバランスを取り戻したりするのです。


実際、施術中に、


・頭痛が軽くなる

・胃の不快感が和らぐ

・呼吸が深くなる

・身体が温まる


など、

身体の変化をその場で感じられる方も少なくありません。


現代の西洋医学では、これらを「神経を介した伝達」と表現しますが、人間の身体には、現在の検査器具ではまだ映し出すことのできない「通り道」が、まだまだたくさん存在していると私たちは感じています。


前回もお話ししたように、


「目に見えないところにこそ、本当の価値がある」


というのは、身体の仕組みにおいても全く同じです。


目に見える数値やエビデンス(証拠)だけを重視するのではなく、身体が発する微細なサインに気づき、その奥にある本質を見抜く力。


それこそが、病気になる前に身体を守る「先行管理」の第一歩になります。



「不調が出てから」ではなく、「シグナルの段階」で整える


一般的には、


「不調を強く自覚してから来院する」


という流れが多いように感じます。


もちろん、それも大切なタイミングです。


しかし実際には、

不調が深く進行してからよりも、


「少し疲れが抜けにくい」


「最近バランスが崩れている気がする」


そうした段階で整えていく方が、

結果として回復も早く、

身体への負担も少なく済むことがあります。


東洋医学には、


「未病を治す」


という考え方があります。


これは、

病気になってから対処するだけではなく、

崩れる前に整えていくという発想です。


まさに、

“健康の先行管理”

と言えるでしょう。



次回予告


体質を知らずに生きる危うさ


「シグナルが出やすい人と、出にくい人がいるのはなぜ?」


「あの人は平気そうなのに、どうして自分ばかり……」


そんな風に感じたことはありませんか?


実は、生きる上で切っても切り離せないのが、持って生まれた「体質」の違いです。


次回は、車にたとえた「自分自身の排気量」のお話と、体質を知らずに無理をすることの危うさについてお伝えします。


ご自身の身体の「正しい運転操作」を知るヒントにしてみてください。

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