健康を先行管理するという考え方⑥

〜感情と内臓の深い関係〜
前回のブログでは、
手首の脈に現れる28種類の形から、身体の内部の状態を読み解く「脈状診」についてお話ししました。
実は、この脈の形を変化させる大きな要因が、日々の食事や睡眠だけでなく、私たちの「感情の動き」にあります。
東洋医学では古くから、
心と身体は切り離せない一つのもの(心身一如:しんしんいちにょ)
として考えられてきました。
今回は、日々の「思い悩み」や「イライラ」といった感情が、どのように内臓へ影響していくのか、その興味深い仕組みを紐解いていきましょう。
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感情の癖が、内臓の不調を引き起こす
現代でも、
「ストレスで胃が痛くなる」
という表現をよく使いますが、
東洋医学ではこれをさらに細かく、特定の感情と特定の臓器を結びつけて分析しています。
例えば、
・ずっと思い悩むことが多いと、
「胃腸(脾)」の働きが滞り、食欲不振や胃の不快感が現れやすくなる。
・いつも怒りを感じていたり、イライラしやすいタイプであれば、
「肝臓(肝)」の巡りが悪くなり、頭痛や目の疲れ、自律神経の乱れに繋がりやすくなる。
このように、感情に関わる「心の癖」から、特定の臓器の不調が起きることは決して少なくありません。
私たちが脈を診る際、こうした感情の起伏によって現れる変化も、しっかりと指先から受け取っています。
そのため、ときには初めてお会いした方であっても、
脈やお身体から伝わるサイン(体表観察)を、数千年にわたり受け継がれてきた歴史書と照らし合わせることで、
日頃どのような負担を抱えやすいか、身体へ現れやすい傾向が見えてくることもあります。
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食事管理と同じくらい大切な「精神のコントロール」
健康管理といえば、
多くの方がイメージしやすいのは「食事の管理」や「適度な運動」でしょう。
もちろんそれらも大切ですが、
それと同じくらい、あるいはそれ以上に、
「精神的なコントロール」
は健康を維持するための重要な要素です。
なぜなら、精神的な状態によって、日々の生活リズムそのものが大きく変わってしまうからです。
東洋医学の知識があれば、
「最近イライラしやすいのは、性格だけの問題ではなく、身体のバランスが崩れているサイン(メーター)かもしれない」
というように、自分の心身を客観的に捉えやすくなります。
健康管理とは、ただ身体を動かすことだけではありません。
こうした「自分の感情の癖」に気づき、
内臓のバランスを崩す前に整えていくことも、
とても大切な健康管理なのです。
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あらゆる場面で活きる「健康の先行管理」
健康状態は、日々の生活や仕事のパフォーマンスとも深く関係しています。
例えば組織の中でも、
「この部署では昔から同じような不調が多い」
ということがあります。
そうした背景を丁寧に見ていくことで、
働き方やストレス環境の問題点を、早い段階で見直すヒントになることもあるでしょう。
これは個人においても同じです。
身体へどのような負担が蓄積しやすいのか。
感情の癖によって、どこへ無理が現れやすいのか。
それを知り、崩れる前に整えていく。
それこそが、
「健康の先行管理」
の本質なのです。
感情を穏やかに整え、
内臓の働きをスムーズに保つこと。
それが、晴々しい日々を長く続けるための土台になっていきます。
次回予告
未来への投資「健康貯蓄」という考え方
「若いうちは無理をしても寝れば治るけれど、年齢を重ねるとそうはいかない……」
そんな実感を抱いたことはありませんか?
次回は、お金の投資と同じように、
若ければ若いほど、
そして今この瞬間から積み重ねるほど未来に効いてくる
「健康貯蓄」
の考え方についてお話しします。
年齢を重ねた時に現れてくる「回復力」の違いについて、一緒に考えていきましょう。



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